キラキラと輝くツリーを見上げていたら、ぽこんと頭を叩かれた。
何ボーッとしてんだよ、と問うのに、いえ、と返して、再び大きなツリーを見上げる。
「何だか変な気分だと思ったんです。去年まではこの日は大会の真っ最中でしたから。」
「…言うなよ。バスケしたくなんだろ。」
高校生活の三年間。この時期は毎年、WCで勝ち抜くことしか頭になかった。
なので今日というこの日に、周りと同じようにクリスマスを過ごしていることが、何だか不思議にさえ思えるのだ。
言えば、バスケバカな恋人が唸るように返してきて、その苦虫を噛んだような顔を振り仰ぎくすくすと笑う。
「ストリートに行きますか? 青峰くん辺りなら、声かければ来ると思いますよ?」
「いい。今日はオマエとふたりで過ごすって決めてっから。」
それでも良いと思ったからこその提案だったのだけれども、即座に首を横に振った火神は、行くぞと黒子の手を取って。
その耳が寒さではなく赤く染まっているのを見て取ると、黒子は幸せに微笑みながら温かな手を握り返した。
ちゃんと書いてる時間がありませんでした;
メリークリスマス!!
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