「ぞーろー! みてみてみてー!」
「お。浴衣か。どうしたんだ?」
「ジジイがかってくれた! なあなあ、カッコイイ? おれ、カッコイイ?」
「おー、カッコイイぞ。」
ぱたぱたと駆け寄る勢いで腰に飛びつくチビを見下ろせば、その小さな身体に蒼い浴衣。キラキラ目を輝かせて見上げて来る金色を撫でながら、ゾロは内心苦笑を漏らす。
——伯父貴もこいつには甘ェよな。
人を殺しかねない、とんでもなく強烈な蹴りを放つ厳つい伯父も孫には甘い。最近、カラオケに嵌っているだとか言う話を聞いたが、ベタに『孫』なんて歌ってやしないだろうかと思って肩を震わせる。
「折角だし、浜で花火でもするか。」
「はなびー!」
きょとんと首を傾げるのに何でもないと返しつつ言えば、サンジは大はしゃぎで飛び跳ね玄関へと走り出す。
そんなサンジを目を眇め見つめるゾロこそ、一番この子供に甘いと言われているのだけれど。
海色の生地の中、泳ぐ魚を掬うように手を伸ばすと、ゾロはサンジを抱き上げ浜へと向かった。
暑中お見舞い申し上げます。
ポイントは『孫』をカラオケで熱唱するゼフ。(大笑)
長崎では既に真夏日が30日近く続いてるそうで。8月に入ってもまだまだ暑い日が続きますが、でも、毎朝毎夕、ほぼ同じ時間に散歩に行ってると、日が短くなってきてんのがよく解ります。
少し前まで、犬たちに起こされる頃には既に明るかったのが、ここんとこ、曇ってんのかと勘違いする程薄暗い。
そんで夕方も、7時前に行き始めた頃は、ろろを自由に遊ばせてる頃までまだ太陽は山の向こうに沈んでなかったのに、だんだん太陽が隠れるのが早くなってきてんのがはっきりと解ります。
毎日毎日あっついけど、それでもやっぱ、ちっとずつ秋に近づいてってるんだなぁとしみじみ。
でも、あっついのは変わらないんだけどね!しかも、残暑長引くって話だよね!
せめて夕立でも降ればいいのに、ちっとも降らないんだもんな〜;
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