「うぎっ……っ、っ!!」
海に囲まれた小さな島に住むゾロのばあちゃんの家。盆休みを利用して遊びに来て固まった。トイレのドアを開けて。
この古い家のトイレはちょっと変わっていて、トイレのドアを開けると、公衆トイレのような男性用があり、その奥の扉を開けると女性用になっているとか。
が、それが問題なのではない。汲取式で少し臭うとしても、それも。
問題は、便器の側に張り付いているものだ。少し灰色がかったような茶色の、わしゃわしゃと長い足の生えた、とんでもなく気味の悪い生物。
あれが動き出したらと思うと、とてもじゃないが用をたす段じゃない。
「何やってんだ、お前?」
「あ…あ、あれ…」
真っ青になって立ち尽くしていたら、通りかかったらしいゾロが訝しげな顔で近づいて来る。
目を離してどこかに移動されるのも恐くて凝視したまま震える指で示すと、トイレの中を覗き込んだゾロは「あァ」事も無げに頷いている。
「田舎の便所には良くいるんだよな。心配しなくても、害はねェよ。」
「きっきっき、気色悪いじゃねェか!」
充分に有害だと訴えれば、溜め息ひとつ零したゾロは、開いた窓から追い出してくれたけれど。
「風呂場にも良く出るんだけどな。」
ぼそりと呟かれたその台詞に、サンジはふらりと傾いた。
サンジはきっと、ゾロに一緒に入るぞ!とか言って、びくびくしながら風呂に入ったのだと思います。
そしてその様子を見ていたゾロに風呂場で喰われたのだと思います。(笑)
いやぁ、夜中にトイレに行ったら、よく母方のばあちゃんちのトイレにいたようなでかい蜘蛛が風呂場のドアを走り抜けて洗濯機の向こうに入って行ってね。
今はもうないばあちゃんちのトイレを思い出し、サンジはあのトイレで用はたせないなぁと思ったのです。
て言うか、「わんぶちのばあちゃんちのトイレとか風呂場とかによく居たような、でかい蜘蛛」って説明で解るおかんが微妙に愉快でした。
そんなおかんですが、今日も親父にご立腹。
明後日から、親は五島に行くんですが(初盆ですから)、宅急便で送っておく荷物をまだ用意してないのに、車を取って来て「お前が持って行けって言うたたい」とか言うし。(おかんは明日、と言ったんだが)
その荷物を詰めてる時、ノラを連れて行くとか言ってたからとエサを詰めようとしたら「連れて行かんとよ!」とか言うし。(お前が連れて行く言ったんじゃ)
オリンピック見ながら、一生懸命やってる選手に向かって「バカが」とか言うし。(じゃあ、お前がやってみやがれ)
ここんとこ毎日「早く家出したい」とぼやいてます。
そういやTV見てたら、柔道男子で金メダルって速報が出てたからヤフ見に行ったんだけど、コメントが既に素敵に荒らされてたよね。(笑)
途中で良識のある人は?だったかな?閉じて帰りましょう。これからどんどん荒れるから。みたいなコメントがあって、思わず笑いました。
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